精神科学教室 医局員の声

きみあきの休み時間 5th メジャーとマイナーの間

2016.02.29

   ピアノという楽器は、オクターブを12等分している。つまり、半音が12個(白鍵7個、黒鍵5個)集まって1オクターブになる。1オクターブとは、ドからドの間のことだ。べつにレからレの間でもソからソの間でもいいのだが、オクターブのことは今、こだわらなくていい。僕が言おうとしているのは、白い天使と黒い悪魔、大げさな比喩で申し訳ないけど、この言い方がいちばんしっくりくる。白鍵の上をずっと歩いているときに黒鍵という悪魔が通り過ぎる、要するに白鍵ばかり弾いているときに不意に鳴らした黒鍵の不安定な感じ、を言いたいのだけど、あの変な感じ。もうひとつ、前から思っていたのですが、半音(1/2音)どうしの間はどうなっているのか。1/4音、すなわち例えば「ド」と「ドの♯」の間の音は。あると思います。どうもデジタルにぶった切られた気がしてならない。単音から和音に話は移って、和音にはメジャー(長調)とマイナー(短調)がある。このへんは、弦に関連した物理法則も絡んでいるらしく、詳しいことは私には、わからない。だが、あなたが、ある和音を聞いて、何となく明るく楽しい感じがすればそれはメジャーで、暗くて悲しい感じがすればマイナーである、と考えて大きな間違いはない。そして、すべての和音はメジャーとマイナーのどちらかに分類できるとされている。ここでまた疑問だ。メジャーとマイナーの中間は、ないのだろうか。メジャーでもマイナーでもない音が、あるような気がするんです。どこへ行ったのか。探しに出かけました。どこか彼方、メジャーとマイナーが交差する幸福な地点まで。紙面というより時間が尽きました。また次回。

 

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