精神科学教室 活動報告

帝京大学医学部公開講座

2018.03.19

  平成30317日、帝京大学医学部と板橋区教育委員会の共催による区民公開講座「家庭の医学」に出講してきました。この講座は昨年7月から6回シリーズで行われているもので、今回は「認知症」がテーマでした。平成37年には高齢者の5人に1人が認知症になるという推計のもと、国家的に進められている新オレンジプランの内容の他、認知症や軽度認知障害の基本的な知識について解説を行い、当科の認知症診療への取り組みについても紹介させて頂きました。 

  熱心な聴講者の方々からは活発な質問も頂きました。その中で、講義の中で紹介した「男性よりも女性に認知症が多く見られる」というデータについて、「なぜなのか」という質問がありました。単純に女性の方が長生きするからかもしれない、という回答を提示しましたが、それ以上の知識を持ち合わせていなかったため、改めて調べてみました。男女の脳の差やホルモンの影響、女性の方が変化に乏しい生活を送るから、など様々な仮説があるようですが、定説にまでは至っておらず、「不明」というのが現状での正解のようです。また、アルツハイマー型は女性の方が多いが、脳血管性だと男性の方が多いなど、病型によっても違いがあり、そう単純な問題でもなさそうでした。 

  聴講者の方々の熱心さに刺激を受け、こちらもますます精進しなければ、と思いを新たにしました。本講座が少しでも皆さんの役に立つものであれば幸です。なお、本講座は今回が最終回だったので、講義の後に修了式も行われました。聴講者の皆さん、お疲れ様でした。

栃木 衛

 

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