精神神経科学講座 同門会 会員専用ページ
2024年同門会会報
ご挨拶
同門会会長
医療社団利田会 周愛利田クリニック
理事長・院長 利田 周太

2020年1月頃から、新型コロナウイルス感染症が大流行をみせ、昨年5類に変わり、世の中は落ち着きを取り戻しつつあり、国内でも外国人旅行者を頻繁に見かけるようになりました。
その一方で、世の中は物価高の問題を抱え、我々の生活に直結しております。本年は10月になっても、猛暑が続き、ゲリラ豪雨も頻繁にニュースとなり、例年以上に天変事変を感じさせる今日この頃です。
講座内においても、本年10月1日より音羽健司先生が教授として着任されました。また、4月1日より庄司瑛武先生が助教として、西本奈生先生、飯塚理紗子先生が臨床助手・シニアレジデントとして、7月1日より小笠原知子先生が臨床助手として入局されています。現在、医局員14名体制で運営しております。
このような中、帝京大学医学部精神神経科学講座同門会は、本年度11月16日に開催する運びになりました。同門会フォーラムでは、山下悠毅先生に「クリニック紹介」、菅野道先生に「気分障害と睡眠障害」を講演して頂きます。また、5年ぶりに同門会懇親会も行われます。同じ帝京大学精神神経科の医局に在籍した多くのOB・OGの先生方から、久々に近況・当時の思い出話を楽しみにしており、故郷への回帰と甘え、存分に味わいましょう。
会員の諸先生・諸先輩の皆様におかれましては、日々診療・研究・教育にご苦労されていると思います。先生・先輩方の今後の御健康、御発展をお祈り申し上げます。
ご挨拶
同門会幹事長
診療科長・主任教授 功刀 浩

帝京大学精神科同門会の開催は、コロナ禍により2年間開催されず、一昨年度はオンライン開催、昨年度はスクール形式での講演会・近況報告会とさせていただきました。その後コロナ騒動も概ね終息し、今年度はコロナ禍前に戻り、講演会に加えて皆様との会食・懇談を楽しむ時間をもつことができ、大変うれしく思います。 2021年度から板橋の教室の主任教授として重責を拝命しておりますが、コロナ禍と人手不足、地域との連携が希薄になったことなどにより、病床稼働率や外来収入が低い水準となり苦慮しておりました。しかし、同門会の先生方のご協力もあり、この夏くらいから稼働率は上向きになっております。シニアレジデントや大学院生の数は依然として少ないですが、今年度は2名の帝京大学出身のシニアレジデントを受け入れることができ、さらに、8月から小笠原知子先生(摂食障害などの心身医学専門)、10月から音羽健司先生(教授)に入局していただき、医局も少しずつにぎやかになってきております。
アカデミックな活動に関しては、やはりいまだに少ない現状がございます。しかし、今年7月には東京精神医学会の当番幹事を医局員総動員で無事終了致しました。研究面では、明治ホールディングス㈱やヤクルト本社との共同研究、AMEDの委託事業などの成果も出てきております。同門会の先生がたには専門医研修や学生実習の連携病院として、医局員の勤務や患者さまの紹介・逆紹介をお願いする関連病院として、多大なご支援を賜っておりますが、今後、一層のご支援を宜しくお願い申し上げます。なお、今年度後半から経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)の導入を行う予定となっており、準備を進めております。機器が導入されましたら、本治療法を希望される患者さまのご紹介をお願い申し上げます。
末筆ではありますが,同門会の皆さまのますますのご健勝をお祈り申し上げます。
【教室報告】
病棟の近況報告
医局長・病棟医長 渡邊 由香子
今年は新たな医局員を4名迎えることができました。
我が帝京大学出身の飯塚理紗子先生、同じく帝京出身で吉祥寺病院からの派遣医である西本奈生先生、東京大学からは庄司瑛武先生、そして少し時期が遅れて6月より、心療内科や研究分野で活躍されていた小笠原知子先生が加わっています。
各先生方、それぞれの個性を発揮しながら診療にあたり、毎日の病棟カンファも活気づいております。
お陰様で、厳しかったベッド稼働率は、徐々にではありますが上昇し始めています。といってもようやく「普通(最低ライン?)」に近づいただけ・・という話もあるかもしれませんが。しかしつい先日、外科の教授から「精神科は頑張っているようですね」と声をかけて頂くなど、前進していることは確かです。また、下記データの通り、患者さんからもまずまずの評価を頂いています。ありがたいことに大きな事故もありません。
継続して、地道に誠意を持った医療を提供していく所存です。
今後の事でいえば、新しい認知症治療薬や、経頭蓋磁気刺激療法(r-TMS)の導入を進めております。r-TMSに関しては、機器の他、数名の医局員がすでに施設基準を満たすための各種講習を受講するなど粛々と準備をしています。
大学病院として、最新の治療にも取り組み、更なる患者さんの受け入れや、成果の発信を行っていきたく思います。
同門の先生方のお力添えとともに、臨床を中心に、学生・研修医に対する指導体制の充実、地域医療連携にもさらに注力したく存じます。
どうか引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
<2023年度 病棟データ>
入院患者数(病名・障害(第一診断のみ))入院患者実数 116名
a) 気分障害圏 60名
b) 統合失調症圏 18名
c) 神経症圏 17名
d) 器質性精神障害 0名
e) パーソナリティ障害 0名
f) 発達障害・精神発達遅滞 10名)
g) てんかん 0名
h) 認知症 7名
i) その他 4名
無けいれん性通電療法
回数 22回(全例パルス波治療) 症例 3例 有効 100%
合併症:せん妄0例、誤嚥性肺炎1例、心停止なし、躁転なし、その他の重篤な有害事象なし

ここ数年、年代分布や疾患に大きな傾向の変化はみられません。
病棟では、病状の急性増悪に対する治療、静養および薬物調整、発達障害の鑑別、認知症精査、無けいれん性通電療法などを目的とした方を主に受け入れています。
開放病棟で対応可能な入院希望の患者さんがいらっしゃいましたら、ぜひ当科外来(代表03-3964-1211)までご連絡ください。速やかに対応致します。
ごあいさつ
外来医長 赤羽 晃寿
外来診療部門は、皆様方のご協力のもと、大過なく年を越せそうでございます。少し早いですが、本年もありがとうございました。
こういうことを言うと、怒られてしまうのですが、毎年、仕事の目標を設定するというのは本当に難しいものです。漫然と仕事をすることはモチベーションの低下に繋がるから、きちんと目標を立てて、成果を可視化する。それによって達成感を得られれば、モチベーションが向上するのだ。ということらしいのですが・・・・、私には『言うも行うも難し』です。世間では目標設定というのを、いったいどのようにされているのか、ぜひ、知りたいところです。そもそも、目標を立てると言っても、ネタがありません。そうは言っても愚痴ってばかりではいられませんので、毎年、ネタ探しに、いくつかの学会に行きますが、なんてことはない、いつも同じ内容ばかりのような感じがして、これと言ってネタになるようなものはなく、結局は「あそこのホテルは」、「あの学会場は」、しまいには「あの店は美味しかった」なんていうことになってしまいます。
そうこうしているうちに、今年はまさに棚から牡丹餅、猫の首に鈴、探さなくても向こうからネタがやってきました。アルツハイマー病進行抑制薬のレケンビです。この薬剤の登場によって、外来でレケンビ治療に対応するといった目標を立てることができて、しばらくはこのネタで行けると喜んだわけです。ところが、冷静に考えると、18ヶ月もの間、2週間に1回の間隔で(計39回)、1時間ほどの点滴を本当にやりたがる患者がいるの? しかも、費用は各種検査、診察料を含めて、2割負担でtotal100万円(高額医療費制度が利用できれば30万円ほど)です。案の定、今のところ患者はまだ誰もいません。しかし、近所の東京都健康長寿医療センターには、レケンビ目的の患者がたくさんいるらしく、当院の脳神経内科でも、複数名の患者にレケンビの投与が始まっているそうです。「健康長寿」とか「脳神経内科」とか、それは確かに「精神科・メンタルヘルス科」という名称よりも患者にとっては、はるかに受診しやすいし、なんとなく一筋の光が差し込むような、そんな感じがするのでしょうか? 気が付くと、また愚痴っていますが、とにかく、宣伝して、成果を上げて、モチベーションの向上。来年度も希望を持って、外来を運営していきたいと思っております。
毎度のことではありますが、外来医長の挨拶としては、甚だ不適切な内容になりましたこと、お詫び申し上げます。今後とも宜しくお願い申し上げます。
近況報告
帝京大学医学部附属溝口病院 精神神経科・心療内科
科長・教授 齋藤 正範
今年度の溝口病院精神神経科は、荒木教授が3月末で退職され、4月からは日原雄一先生が名実ともに科の最高指導者(御本人は「えぇーーそんなの違いますよーー」とおっしゃいます)に就任されたことが最大のトピックです。加えて、4月から張賢徳先生が国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所長に就任され、5月には荒木先生が用賀こころのクリニックを開業されるなど、変化の大きな年度となりました。
昨年度と比べ、今年度は5年生BSLにおいて溝口精神神経科で履修する学生数が倍増し、教育への貢献度が高まりました。
今年6月の診療報酬改定により、溝口精神神経科は減収を余儀なくされており、どの様にしてリカバー(リベンジ)するか、日原先生がいろいろと構想を練っておられます。
橋本樹医局長は、4月から高津区の相談業務を委嘱され、益々多忙になっておりますが、日原先生の御指導の下、病棟リエゾン業務も精力的にこなしています。将来、溝口病院でも精神科リエゾンチーム加算を算定すべく、その準備を開始したところです。

日原先生、橋本、齋藤は、今年度から一般社団法人川崎市精神科医会に入会しました。川崎市精神科医会は単独で講演会などの事業を行っている他に、横浜市精神科医会、相模原市精神科医会などと連携して種々の事業を共催しており、溝口精神神経科と地域との交流は格段に密になりました。
今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、どうぞ宜しくお願い致します。
ちばの近況
帝京大学ちば総合医療センター メンタルヘルス科
科長代行 佐藤 康一
2023年度に引き続き、常勤医師1名体制で運営しております。外来と病棟リエゾンが中心です。白山幸彦客員教授も非常勤で継続されています。
今回は趣向を変えて、当科の初期研修事情に触れてみたく思います。2004年にスタートした医師臨床研修制度ですが、精神科は2010年に必修科目から選択必修科目となり、2020年に再び必修科目となっています。その際、病棟研修は必須ではなくなりましたが(とはいえ急性期入院…望ましい)、専門外来又はリエゾンチームでの研修が必須となりました(精神科外来自体が専門外来の位置づけです)。当センターにおいては、研修は1か月単位で、精神科は初めと終わりの稼働日3日間ずつを当科での研修とし、メインを袖ヶ浦さつき台病院の全面的なご協力による病棟・外来研修としています。従来のA疾患からの流れで、認知症、気分障害、統合失調症の入院症例を中心に幅広くご指導いただいております。精神科は必修科目ということで、私は必然的に初期研修医全員と接することになります。貴重で大切な機会です。必修の意義をふまえて、精神医学の普遍性と独自性について伝えられるよう心がけています。
選択科目としての精神科研修も可能といえば可能です。2022年度には、藤井亮佑先生が2年目の選択研修枠で精神科に来られました。思いのほか長居してくれましたが、コロナ禍での白山先生と三人の日々には何ともいえない一体感がありました。忘れがたいです。藤井先生は、現在は本院でシニアレジデントとして活躍中です。一人体制になって、もう選択研修としては無理かと思っていましたが、熱意ある精神科志望のM先生が相談に来られ、期待に応えるべくこの9月にいらしていただきました。これが一番の近況報告です。人がいることのありがたみが身にしみます。本学出身の先生ですので、同門に加わっていただく期待もありましたが、3年目は出身地の西日本に戻られます。

同門の先生方にはご挨拶もせずに失礼しておりますが、今後ともご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
写真
藤井先生が当科の日常に紅茶文化をもたらしてくれました。
淹れ方はまだ藤井先生の域には達しません。
【同門会員の近況】
週3日臨床をして、あとは論文や本をかいたりしています。
池淵 恵美
最近はゴルフにはまっており、週1日ペースでラウンドしています。
植西 利通
令和6年5月1日、病院を新築、移転を致しました。
療養病棟、認知症病棟を新たに設け、今後電子カルテとなる為慣れるのに
まだまだ時間がかかりそうです。
皆様に色々教えていただきたく今後もどうぞよろしくお願い致します。
江渡 篤子
当日 皆様とお食事できることを心から楽しみにしています。
遠藤 眞実
10月に着任しました。
医局を盛り上げられるように頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
音羽 健司
元気です。
開原 久代
現状維持。青梅成木台病院(270床) あいクリニック。キロロハイツ。ブルーシャドウ。
認知症疾患医療センター。相談支援事業所マロニエ。
小林 暉佳
3月にクリニックを閉院し、現在は都内のクリニックで非常勤をしております。
日本産婦人科医会の仕事は続けています。
相良 洋子
元気にやっています。
2024年3月末で定年退職となり、4月から非常勤ですが、ほぼ同じ仕事です。
篠原 隆
さいたま市においてアルコール臨床を含め、地域精神科医療を行っています。
関場 秀高
皆さまの御健勝をお祈り致しております。
中谷 三保子
晴耕雨読で元気にやっています。会の発展を祈ります。
中野 明徳
体調を崩し、出席出来ません、盛会を祈ります。
南光 進一郎
毎年毎年、大変になって来ますネ。でも、今年は頑張る。
野口 昌孝
お蔭様なんとか元気にやっています。
林 直樹
かわりなくおります。
菱沼 洋子
令和6年12月14日・15日に日本精神障碍者リハビリテーション学会の大会長を致します。
ぜひ御参加下さい。
肥田 裕久
未だ一精神科医として臨床にはげんでいます。
日野 俊明
何とか頑張ってます。
藤井 亮佑
胃ガンの手術から4年たち、もとの生活にもどりました。
コロナで好きな旅行も行けなかったので、どうしてもオーロラをみたいのでカナダに行きます。
松田 昌子
入院患者の高齢者が増えて、認知症、せん妄、自殺企図のケースが増えています。
また、チーム医療の重要性も感じる今日この頃です。
松村 謙一
134号線沿いの由比ヶ浜にもう1ヶ所、施設を考えています。
村田 憲一
2021年4月より院長をしております。
森 一和
9月末で引退する事になりました。
吉岡 秀明
今年還暦をなんとか迎えました。
李 一奉
【新入局員の紹介】
新任のご挨拶
教授 音羽 健司
この度2024年10月1日付けで帝京大学医学部附属(板橋)病院に着任しました音羽健司(おとわたけし)と申します。謹んでご挨拶申し上げます。
1998年に東京大学を卒業後、東京大学医学部附属病院、NTT関東病院、昭和大学附属烏山病院、名古屋市立大学などで勤務しました。臨床では、パニック症をはじめとした不安症やうつ病、併存する発達障害の臨床に携わりました。研究では、2010年から2年間米国バージニアコモンウェルス大学精神行動遺伝医学研究所(Kenneth Kendler所長)にて双生児研究や精神科遺伝研究を行いました。その後も大学病院や心理系大学院(帝京平成大学)での教育・研究を行ってまいりました。
もともとは人の性格や、『体格と性格』(クレッチマー著)にあるように体格によって考え方や行動パターンが変わるということに興味を持ちました。また、精神科医としては東大分院神経科に入局し、精神疾患(統合失調症や気分障害)の成因を精神病理学の視点からみたり、『分裂病の起源』(ゴッテスマン)に刺激を受け精神科遺伝研究に取り組むようになりました。今後は、ChatGPTに代表されるようなAI技術を用いた診療アプリや診断技術などにも興味を持っています。
帝京大学精神科教室は、私が戸田病院に勤務しておりました25年前に広瀬主任教授はじめ帝京大学医局の先生方とも親しく交流させて頂き、親近感を持っておりました。東大分院出身の先生方(南光先生、林先生、内海先生、堀先生)も多く在籍され、今回、当医局に赴任する機会を頂き、ご縁を感じております。こぢんまりとした医局の印象ですが、臨床を大事にし、アットホームな雰囲気も大変気に入っております。今後は臨床・研究はもちろんながら、後進の育成や学生教育にも力を注ぎたいと存じます。同門会の先生方のご指導ご鞭撻を賜りますようどうぞよろしくお願い申し上げます。
自己紹介
助教 庄司 瑛武
2024年4月より勤務させていただいております庄司瑛武と申します。2014年に東京大学医学部附属病院を卒業し、同院で初期研修を行った後に2016年に東京大学の精神医学教室に入局いたしました。2017年からは都立松沢病院で2年間勤務し精神科専門医・精神保健指定医を取得した後に、2019年から1年間東大病院の精神科病棟で勤務いたしました。2020年からは東大の大学院博士課程で4年間脳MRIの研究を行っておりました。
このたび帝京大学で4年ぶりに精神科病棟を担当させていただき、勘の鈍りに落ち込みながらも、日々患者さんたちとのやりとりを楽しめる感覚が蘇ってきていることを嬉しく感じています。人間と人間が正面から向き合って、相手を尊重しながら治療の行き先を探していく、このような面白さが感じられるのは精神科臨床ならではのものではないかと感じています。脳科学から精神病理学まで、まだ学べていないことが山積みであり、臨床の合間に少しずつ勉強しながら精神科医として成長していきたいと考えています。先生方のご指導をお待ちしております。これからどうぞよろしくお願いいたします。
自己紹介
臨床助手 小笠原 知子
2024年7月に入局した小笠原知子と申します。心療内科医として20年余歩んだ後、大学院入学を視野に入れて2024年7月から入局しました。医局の皆様には温かく迎えて頂いたこと、心から感謝しております。
2000年に浜松医科大学を卒業し、都立墨東病院で初期臨床研修を終え、静岡県藤枝市立総合病院で心療内科医として勤務しました。喘息や頭痛などの心身症、気分障害、不安障害、妄想性障害、摂食障害、特に10㎏後半~20㎏台の重症摂食障害患者などの治療を経験しました。また、同科は絶食療法と内観日記を併用した集中内観を行う入院も提供していました。心身相関の深い気づきを得て清々しい表情をした、担当患者さんの顔をみて、嬉しく思うとともに、感銘を受けたことを思い出します。
その後、米国への臨床留学を志し、2010年から宇宙航空研究開発機構(JAXA)で航空宇宙医として5年間勤務しました。航空宇宙医とはパイロットの飛行適任を判断し、医学的運用管理を行う医師です。Mayo Clinicの宇宙医学・旅行医学部門での短期研修や、オハイオ州ライト州立大学医学部大学院航空宇宙医学科への留学の機会を頂き、理学修士を得ました。因みに同大学は、ロズウェル事件を代表とした「宇宙船」や「宇宙人」にまつわる逸話があるライト・パターソン米空軍基地の隣にあります。尚、「ライト」はライト兄弟が由来です。理学修士論文では「火星探査の際の宇宙飛行士の心理学的適性」と題して、個人・集団について心理的適性、人数やその際の性格の組み合わせなどを論じました。国際宇宙ステーションへの搭乗前・中・後の医学管理や労働環境の監視、訓練への帯同、国内・国際間での身体適性審査などに携わりました。露では湖に不時着を想定した宇宙飛行士の訓練に立ち会ったり、国際宇宙ステーションからの帰還後のリハビリに携わり、米国NASAや欧州ESAの航空宇宙医と米NASAジョンソン宇宙センターで協働したりと、国際プロジェクトで働くという貴重な経験を得ました。またいわゆる「会社員」を体験したことは、今も日常の診察や、産業医業務をする上で役立っています。
航空宇宙医として過ごす中、「セルベックス」の名前も忘れそうになっている自分に気づき、2015年からは臨床に戻り、歌舞伎町メンタルクリニックや同愛記念病院精神科で非常勤医として勤務しました。2017年から東京女子医科大学東医療センター内科(心療内科班)で助教として勤務し、コロナ禍においてはCOVID-19病棟に勤務しました。そんな中、「どうしたらコロナにかかりにくい体になれるか」という問いを外来患者から頂くことがしばしばありました。良い睡眠と食事と運動と伝える中で、精神疾患や心身症の患者は、夜更かしや偏った食事など生活習慣に脆弱性を抱える方が少なくないことに気づきました。特に食事はピンキリで、免疫力を上げるのには患者の思う「普通の食事」では到底栄養が足りない方もいらっしゃいました。患者の生活習慣と精神疾患の関連性に目を向ける中、栄養が脳内のモノアミン合成に与える影響に関する論文を読み、栄養精神医学に興味を持ちました。得た知識を診療で実践する中、臨床的疑問を生じて研究の途を考えるに至りました。その後、功刀教授に相談のメールをしたことが入局に繋がった次第です。

現在は、統合失調症の治療や医療保護入院など精神科ならではの診療を経験し、初心に戻って学んでいます。来年から大学院に入学し、研究の基礎を学ぶ予定です。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
写真は十条銀座商店街の一角にあるだるまや餅菓子店で「別格宇治金時ミルク ミルクアイス付き」を美味しく頂いているところです。帝京に来て早速見つけたお店です。2025年3月で閉店です。お近くにお越しの際に是非お勧めです。
自己紹介
臨床助手 西本 奈生
2024年4月より帝京大学医学部附属病院にて研修させていただいております。精神科専攻医2年目の西本奈生(にしもとなお)と申します。書き物は苦手で何を書いたら良いか悩みましたが、自分のことを知ってもらうのに無難な趣味のお話をしたいと思います。
わたしの趣味はテニス・ダンス・乗馬・読書・スポーツ鑑賞など色々あります。テレビはあまり見ませんが“相棒”だけは見ていて、お正月のスペシャルバージョンを毎年楽しみにしています。根っからのアウトドア派で、1人で過ごす時間はほとんどありません。スポーツや友達と遊ぶことでストレスを発散しています。
最近熱中していることと言えばゴルフです。毎日朝早く起きて、30~50分程度練習をしてから出勤しています。当直がある日は仕事が終わってから練習をするようにしています。ゴルフスクールにも通っており、コーチ達に支えられ、四苦八苦しながらも技術を身に付けています。上手くいかないことが続くとイライラしてしまい、そんな自分に絶望したり、結果が出せないと悔しくて泣いたりしてしまいます。わがままを言う、わたしをなだめすかしながらも育ててくれているコーチには感謝しかありません。ゴルフを始めてもうすぐ3年になりますが、コーチだけではなく、スイング解析をしてくれているフィッター、体を鍛えてくれている理学療法士やトレーナー、身体のケアをしてくれている柔道整復師、食事の相談に乗ってくれている栄養士など、徐々に支えてくれる方が増えてきています。一緒にラウンドをしてくださる方々にも恵まれ、上は80代、下は10代と幅広く、様々な方と知り合えて楽しいです。切磋琢磨しながら、少しずつではあるものの成長を感じる日々を過ごせています。
長々と趣味について語ってしまいましたが、これまでの自分を振り返ると、趣味だけではなく、勉強や私生活などを含め、すべてのことで周りの方々の助けがあって今の自分があるように思います。元々は怠惰でものぐさな性格ですが、努力を惜しまない素敵な友達や知り合いが沢山いて、そういう方々に引っ張られながら生きてきました。父親の仕事は転勤が多く、引っ越しを繰り返したため、幼少期から様々な地域・学校に行く機会があり、恵まれた環境も、そうでない環境の人も見てきました。“環境”は人生においてすごく大切なものだと考えています。恵まれた環境を活かせるかはその人次第ですが、そもそも環境が整っていない方が多いように感じます。少なくともわたしとご縁があった患者とは、これからの人生を踏ん張るための土台作りとして、環境を整えるお手伝いをさせていただける関係性になれたら嬉しいです。
帝京大学医学部附属病院には個性的で魅力的な先生方が揃っています。そんな先輩方と、勤勉な同期、かわいい後輩と共にゴルフだけではなく、精神科医としても成長していきますので今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
自己紹介
シニアレジデント 飯塚 理紗子
本年度に帝京大学精神神経科に入局いたしました飯塚理紗子です。実家は青葉台で(田園都市線の溝の口駅から急行で4駅先です)、小中高は神奈川県の桐蔭学園で(赤羽先生の後輩です!)、1年間浪人して2016年度に帝京大学医学部に入学しました。ちなみに弟が現在帝京の医学部6年生で一緒に住んでいます。
大学在学中はテスト前だけ勉強するような生徒でしたが、精神科の授業と実習はとても面白いと感じていました。大学5年生の実習のときに、双極性障害の患者さんを担当させていただいたのですが、「神様にあれもこれもやれとお尻をたたかれる」と言っていて、行為心迫が外在化されているのが興味深いなと思ったのを覚えています。「神様」は躁状態が改善すると出てこなくなっていました。
大学卒業後は横浜で初期研修しました。初期研修で精神科をローテートしたときに、患者さんの人生を知り、訴えの背景にあるものを見つけていくのがとても楽しいなと感じ、精神科医になることを決めました。4月から帝京の本院で働かせていただいています。研修医のときにはなかった責任やプレッシャーがありますが、その分やりがいや面白さも感じています。忙しい中、知識や経験がない自分にいつも丁寧に指導してくださる上級医の先生方には本当に感謝しております。良い診療が出来るよう、日々学び成長していきたいと思います。
趣味は旅行で、1人旅行もします。全く知らない場所にいくのが刺激的で楽しいなと思います。写真は去年のさっぽろ雪まつりの写真です。2月の北海道は寒すぎていらいらして一緒に行っていた彼氏と喧嘩になり、抑肝散飲めといわれました(笑)でもとても楽しかったです。
未熟者ではありますが、今後ともよろしくお願いいたします。
編集後記
多くの同門の諸先生・諸先輩方におかれましては、御健勝のこととお慶び申し上げます。新型コロナウイルス感染症の流行もはや5年経ち、一昨年、同門会オンライン開催、昨年はスクール形式での同門会での開催でした。本年度は従来通りの開催となり、、今まで以上に同門の先生方とは連携が重要と考えます。今後ともご指導を教示くださるように宜しくお願いします。
配布・郵送した会員名簿につきましては、正確を期すように心がけておりますが、転居、勤務先変更、誤記、乱雑等がございましたら、医局、同門会まで御一報下さいますように宜しくお願い致します。また、人事往来、記事などがありましたら、当教室まで御一報頂ければ幸いです。
毎年のことになりますが、今後とも会員の皆様にはさらなる活発な御意見を受け賜りたく、我々一同に御指導・御支援の程を鞭撻下さるように宜しくお願い申し上げます。同門会会員、教育関連病院の皆様の御健康繁栄をお祈りし、編集後記とさせていただきます。
また、同門会会報、名簿編集の作成にあたり、記事を執筆していた先生方、加藤さんに編集の際には御手伝い頂きました。この場を借りて御礼を申し上げます。
令和6年10月30日
帝京大学医学部精神神経科学教室同門会事務局
教室員一同/松村 謙一





