精神神経科学講座 同門会 会員専用ページ
第14回同門会会報2015年11月
挨 拶
同門会会長 利田 周太
今年は例年以上の猛暑であり、いつもより早い時期から肌寒さの訪れに身にしみる秋を迎えました。また、紅葉も日々に色づくスピードも早く、冬に近づく季節になりました。
本年度も毎年恒例の同門会が11月7日に開催される運びになり、池淵 恵美教授をはじめ、現役の医局員の先生方に御礼を申し上げます。同門会総会で昨年同様にOB・OGの先生方から当時の医局の思い出を伺うことを楽しみにしております。
帝京大学精神神経科のある十条もここ10年で様変わりし、帝京大学精神神経科の設立当初は研究棟、医局棟は新しかったですが、病棟は古く、精神科は隅っこでした。現在は新病院、新大学棟が竣工し、学生達などの若者が増えてきました。その一方で十条駅近辺に勤務が終わってから気楽に親交を図っていた居酒屋が当時と同じ界隈を見せ、当時の思い出が懐かしく込みあげてきます。
次に、多くの先生方からホームページの同門会会員専用サイトに投稿を頂き有難うございました。今後も引き続き帝京大学精神神経科同門会会員からのお知らせなどを致しますので、皆様是非アクセスを宜しくお願いします(詳細は帝京大学精神科学教室ホームページを参照)。
今年度は嬉しいニュースとして、新しい入局者を5人迎えました(自己紹介を参照)。井川 春樹先生、佐藤 研一先生、中込 翔先生、三宅 浩司先生、渡邊 公聡先生、5方の加入により、医局に新しい風が吹くものと期待されます。
本年度も第14回同門会総会・懇親会が開かれますが、故郷の回帰と甘え、思う存分楽しみましょう。今後の諸先生、諸先輩方のさらなる御健康、御発展を心からお祈り申し上げます。
帝京大学病院12W病棟の近況
病棟医長 林 直樹
現在,わが国の精神科医療には,大きな変革の波が押し寄せています。帝京大学病院12W病棟も例外ではありません。端的な例は,平成26年4月の精神保健福祉法改正によって医療保護入院制度の基本的な考え方が変わったことです。その手続きについてゆくことだけでも大変です。しかし,よい医療を実践するために,私たちはその波をうまく乗りこなさなくてはなりません。
12W病棟の最近の変化の筆頭は,平成27年8月から入院基本料が15対1から 13対1のものに移行したことでしょう。図に示されているように平均在院日数が短縮されていることが追い風になりました。今後は,この変化を収益性の改善につなげて,看護スタッフの増員などの体制整備を進めて,医療の質をいっそう高めたいと考えています。

図の注) 13対1入院基本料の施設基準を維持するためには,直近3ヶ月の平均在院日数が80日以下(図中の太線以下)などの条件をクリアしなくてはなりません。この図にあるように,本年の8月に平均在院日数が87.4日になってしまったために,本年の10月には,その月の入退院が低調だと13対1入院基本料の請求を断念することになるという危惧が生じました。今回はなんとか切り抜けられそうですが,これからも気を緩めずに運営することの必要性を痛感させられました。
他方,ベッド利用率の改善はまだ十分ではありません。ベッド利用率は,平成25年度が56.3%,平成26年度が66.4%, 平成27年度(8月まで)が62.2%でした。 利用率の向上を妨げている要因の一つは,個室(隔離室)の不足です。現在の12Wの47床の内,個室は5床,隔離室は2床ですが,ほとんど常時いっぱいとなっていて,全身管理を必要とする身体合併症のある患者や,隔離室を必要とする重症の医療保護入院患者の応需に困難が生じています。現在,病院管理スタッフと多床室を個室に改造する交渉が進められています。
レジデントの教育は特に優先度の高い12Wの課題です。現在,7人のシニアレジデント,2-4人のローテーションのジュニアレジデントが勤務して,30人余りの患者を分け合って診療しているという状況です。レジデントの皆さんは,患者数が多いとは言えませんが,基本的疾患の患者さんから華やかに個性を発揮する患者さんまでのさまざまな症例に恵まれて,密度の高い経験をしています。ここでは特に,同門の先生方からの多くの入院患者のご紹介のお陰で研修が可能となっていることを,深い感謝の気持ちを込めて記しておきたいと思います。

← 病棟活動の一つ石神井川河畔のお花見です。
患者さんもスタッフも一緒に楽しみます。
従来の作業療法,病棟活動に加えて,平成25年からはアウトリーチが開始されています。生活の現場に出かけて行って,生活状況を直接把握し,生活支援のあり方を考えるという診療活動です。そこでは,ケースワーカーと看護師,担当医が患者さんの住居や必要な手続きをする公的機関の窓口などに一緒に出掛けることが多く行われています。若いレジデントや看護スタッフにとってそれは,患者さんの生活状況を直接観察する貴重な機会となります。大学病としてユニークな活動ですので,今後,研究発表につなげてゆきたいところです。
他の変化としては,平成26年から精神保健福祉士のケースワーカーが本格的に治療チームに加わっていることを指摘したいと思います。従来は患者相談室のケースワーカーに手伝ってもらっていたのですが,今は精神科専門スタッフの味わいが出てきています。改正精神保健福祉法の退院後生活環境相談員としても活躍しています。
以上記したように,帝京大学精神科病棟(12W)の状況は,何とか前進することができているけれども,引き続き取り組むべき課題,新たに挑戦する課題が目白押しになっているというところです。前述のような入院患者のご紹介や勉強会の講師としておいでいただくことなど,すでに大変にお世話になっているのですが,12Wのスタッフは今後とも同門の先生方のさまざまなご助力を必要としております。どうかよろしくお願い申し上げます。
帝京大学医学部精神神経科における学生・研修医教育の改革について
栃木 衛
1.はじめに
帝京大学医学部では、アウトカム基盤型カリキュラムの改訂作業が数年来にわたって進められており、今年度からはこれに基づいた診療参加型臨床実習が導入された。これらの改訂は、2023年までに世界医学教育連盟(WFME)による認証評価が求められるという、いわゆる「2023年問題」への対応として、全国の医学部で足並みを揃えて行われている改革作業の一環であり、精神神経科では栃木が担当者として必要な作業に当っている。改革作業は講義・臨床実習双方にわたり教育モデルを根本から見直すものであり、特に診療参加型臨床実習の導入に当たっては約1年間の準備期間を設けて進めてきたが、必然的にスタッフ・研修医の診療構造・教育にも大きな変革をもたらすものとなった。また、これ以外にも、近年の医師国家試験の結果から要請された対応も含め、様々な変化が起きている。以下では、帝京大学医学部精神神経科における学生・研修医教育の改革について紹介する。
2.医学部全体の動き
一連の改革は、2010年9月21日に米国の外人向け医師国家試験、すなわちECFMG(Educational Commission for Foreign Medical Graduates)において、2023年からWFMEによる国際認証を受けた大学の卒業生にしか受験資格が与えられない、という声明が突如として発表されたことに始まる(「2023年問題」)。これは、帝京大学医学部が国際認証を受けないまま2023年を迎えてしまうと、仮に卒業生が米国で臨床行為を行うために医師免許を取得しようとした場合、米国においては医学部を卒業したとは見なされず、受験資格が与えられないという事態に陥ることを意味する。「帝京の卒業生が米国で臨床を行う可能性があるのだろうか?」という疑問を持たれる向きもあろうが、仮に少数であっても意欲ある卒業生の将来の芽を摘む可能性は排除されるべきであり、また、何よりも日本国内の他の全ての医学部が足並みを揃えて国際認証を受けようとする中で、帝京大学のみが世界的な潮流から取り残される道をあえて選択することは極めて非現実的であると判断された。
日本国内では、既に日本医学教育認証評価協議会(JACME)が立ち上げられ、認証評価基準の策定が進められている。具体的には、カリキュラムモデルの策定、教育方略の策定、自己主導型学習の導入などが要求されているが、特に臨床実習については参加型であること、並びに72週以上であることが必要とされ、帝京大学医学部ではこれらの要件を満たすためにアウトカム基盤型医学教育カリキュラムが導入された(図1)。これは、例えば、生理学、解剖学、生化学、・・・といった各分野の学問体系に基づいて知識や技能の習得が目指されていた伝統的な教育モデルとは異なり、卒業時までに修得すべき医師としての能力(コンピテンス)をアウトカムとして設定し、具体的な教育目標を示して、その目標を達成できるように教育内容、教育方法(方略)、評価法を定めるものとされている。既に、図2に示すような帝京大学医学部のアウトカムが定められ、これをさらに3000項目以上にわたり具体化・細分化させたSBOs(Specific Behavioral Objectives:行動目標)が全科担当者による複数回の合宿形式でのワークショップで策定されている。

図1

図2
臨床実習時間数の拡大にあたっては、基礎医学では統合講義が行われるようになった他、基礎・臨床間でも縦断的な統合が行われるようになり、できるだけ講義内容の重複がなく、カリキュラム全体が統合されるように調整がなされた。また、臨床実習の内容は単なる座学のクルズスなどは認められず、実際の患者と接触を持ち、診療への能動的な参画が求められるようになっている。このため、5学年進学前にCBT及びOSCEに合格した者のみが「スチューデント・ドクター」として臨床実習への参加が許可され、患者にも実習参加の可否を説明し、事前に書面で同意を得ることとなった。また、診療参加という点以外でも能動的な学習を促すため、PBL(problem-based learning)やE-ラーニングの導入、ポートフォリオの活用(図3)などが現在進行形で進められており、全体として診療参加型・自己主導型のカリキュラムへモデルへと移行しつつある。

図3
一方、帝京大学医学部独自で抱える問題として、医師国家試験成績の低迷という事情があげられる。特に、108回の合格率は全体で64.8%という惨憺たるものであったことが契機となり、特に定期試験においては過去問の単純な再利用の取りやめ、記述式問題の拡大などの対策が取られた。109回においては現役合格率が100%という結果が残されたが、これが一連の対策による効果なのか、別の要因によるものなのかについては未だ判然とはせず、予断を許さない状況が続いている。
3.精神神経科での学生教育の改革
上記のような医学部全体の動きを踏まえて、精神神経科でも様々な改革が行われている。
まず、講義では、カリキュラム改訂に基づいて、アウトカムの策定やカリキュラム統合を行い、それに対応する形で講義項目の改訂を行った。具体的には、精神科領域のSBOsに合わせて講義項目を整理し、医学部からの要求に応じて講義時間を30コマに削減した。また、これも医学部全体として2015年度から導入されたE-ラーニングによる予習・復習テストも実施している。予習テストは予め範囲を学生に示した上で講義開始15分間で行い、復習テストは講義終了後に実施することとなっており、いずれも学生が日常的かつ能動的に学習に取り組めるようになることを期待して導入された。試験問題作成方法の改良については先述の通りであるが、講義をご担当頂いている先生方には試験問題作成を含め、様々な面でご協力を頂いており、この場をお借りして感謝申し上げたい。
実習では、診療参加型への全面的な改変を行った。具体的には、病棟入院患者の中から学生1名につき患者1名を受け持ち患者として割り当て、日常的に診察・カルテ記載を行うとともに、当該患者に応じた学習課題を自ら設定させ、お互いにスライド発表し合う機会を設けた。また、外来実習では初診患者の予診を取らせ、実際に診察や診断のプロセスに参画する機会を確保することとした。一方、改革前から行われている外部病院実習及びデイケア実習はほぼこれまで通りに継続している。これらの改革に先立って、特に病棟ではスタッフ・研修医の受け持ち体制をチーム制に変更し、学生は各チームに配属されるという、いわゆる「屋根瓦式」で指導体制を確保することとした。診療参加型実習の導入に当たっては様々な混乱が生じることも懸念されたが、各方面の協力を得て、現在のところ極めて順調に推移している。特に、外来予診、外部病院実習、デイケア実習など、実際の患者に触れる機会をなるべく多く設けている点については学生から好評を得ており、改革の趣旨がかなりの程度、実現されているのではないかと自己評価している。また、スタッフ・研修医の指導意欲の維持のためには、ポートフォリオを利用して学生の側からの実習に対する評価を科内に通知するようにしており、学生とスタッフ・研修医の間の双方向性のコミュニケーションが実現されるよう努めている。
改革実施以前までの結果ではあるが、カリキュラム委員会で行われた「学生の実習に対する総合満足度評価」では、精神神経科は25科中、2012年度13位→2013年度11位→2014年度7位、と徐々にランクアップしており、今後も適切に学生の声をくみ取りながら実習の充実に努めていきたいと考えている。
4.研修医教育の改革
学生教育の改革に伴う形で、研修医教育にも相応の変化が起きている。初期研修医(ローテ―ター)については、チーム制の実施に伴い、各チーム配属とした上で研修を行っている。基本的なチーム編成は、
指導医(指定医)-副指導医-後期研修医-初期研修医-スチューデントドクター
となっており、原則として後期研修医が主治医として受け持っている患者を初期研修医が共同して受け持ち、補助的な役割を担ってもらうことにしている。この他、スタッフによる計7コマのクルズスを毎月実施し、精神医学の実践的な知識を身につけてもらっている。研修の成果は初期研修医自身の意欲により大きく左右される傾向があるとは思われるが、意欲的な研修医に対しては相応の研修効果が上がっているのではないかと自己評価している。
後期研修医については、病棟患者を主治医として受け持つことを中心に研修が行われている。チーム編成は概ね半年を目途に組み替えており、指導医による偏りが生じないように配慮している。4月から6月頃にかけて約20コマ程度の後期研修医クルズスが実施されている他、今年度より研修2年目後半から外来初診も指導下に実施することとなった。病棟での受け持ちは1人あたり概ね4、5名というのが現状であるが、入院患者の確保には関係の先生方のご協力を頂きながら日々努力しているところである。
5.今後の課題と展望
以上、おおまかではあるが、ここ数年で行われた帝京大学医学部精神神経科における学生・研修医教育の改革について紹介した。これらの改革は現在進行形のものもあり、効果(アウトカム)を見ながら適宜フィードバックを行い、常によりよい教育や研修が行われるよう努力していく必要があると考えている。また、学生教育でも、研究室配属やBSC(6年生を対象とした選択実習)についてはほとんど対応ができておらず、今後の課題であろうと思われる。さらに、当然のことながら大学院教育の充実も図らなければならないし、後期研修医の教育については来年度から導入される新たな専門医制度への対応も求められているなど、まだまだ課題は山積している状況である。グローバルな状況への対応から始まった一連の変化であるが、日本国内に限っても、新専門医制度の整備や医療財政の逼迫に伴う政府の医学部定員削減方針の表明など、我々を取り巻く環境は時々刻々と変化している。今後は国際的な視点も含めて、社会貢献できるよう尚一層の努力を行っていかない限り、精神神経科としても、医学部全体としても組織としての存続が危うくなるのではないかと思われる。以上を鑑み、同窓の先生方にはこれまで以上にご指導・ご協力をお願いしたいと考える次第である。
同門会員の近況
児童養護施設の嘱託医や里親支援の仕事を少ししておりますが、あとは同居の娘の家族、孫の世話で忙しく過ごしております。
開原 久代
家族の用事で今回は欠席いたします。
小川 杉子
なんとかかわりなくすごしています。
伊藤 拓
今年3月5日 青森県で開業しました。
http://misawanomori.byoinnavi.jp/
植西 利通
同門会楽しみにしております。元気をいただきに参ります。
江渡 篤子
夜間の外出は困難となりました。
風祭 元
息子の就学問題などに翻弄され、余裕がないため、総会および懇親会を欠席させて頂きます。皆様どうぞ楽しんでいらしてくださいませ。
齋藤 紀子
皆さまご活躍の事と思います。我が家は長男が一人暮らしとなり、淋しい毎日でしたが慣れるといがいと楽なことを感じています。
斉藤 薫
8月13日に新高円寺に円メンタルクリニックを開業致しました。今後共、よろしくお願い致します。
川手 恒太
本年4月よりの急性期治療病棟の運営で苦労しています。
菅野 道
元気で変わりなくやっています。
上妻 英正
当日は土田病院の当直です。残念ですが、欠席させて頂きます。ご盛会、お祈り申し上げます。
佐々木 直哉
変わりなく生活しております。
篠原 隆
まだすねをかじられているので月~土フルで働いています。
鈴木 幹夫
育休中です。
桒村 久実
さいたま市の地域精神科医療を継続して行っています。
http://www.yonochuoh-hosp.or.jp/
関場 秀高
相変わらず品川区で婦人科クリニックをやっております。最近は年齢を感じるようになり、”それまでにやっておくべきこと”について日々考えています。
http://www.sagara-clinic.com/intro/index.html
相良 洋子
すっかり出無精になってしまいましたが、まあまあ元気でやっています。いつも欠席ですみません。
竹内 龍雄
おかげさまで、この12月で開院して4年です。年々新患が軽症化しているのは当院のみでしょうか?今後ともよろしくお願い申し上げます。http://www.akabane-kokoro.com/
坪倉 正明
故郷大分県に戻り、ガーデニングを楽しんでいます。
中野 明徳
EMDRは全く出来ていませんが、バタフライ・ハグ、筋弛緩法、自律訓練法などはよくせります。
野口 昌孝
相談支援事業所を4月に開設いたしました。シームレスな支援と囲い込みの差を模索しているところです。
http://www.hida-c.com/tsusin/H2604.pdf
肥田 裕久
現在、副院長として地域医療に精を出しています。http://isogaya.aicomp.jp/index.html
日野 俊明
パートの診療とテニス、コンサートなどを楽しんでいます。
広瀬 徹也
平成27年6月、精神神経学会の理事に就任いたしました。
渕野 勝弘
昨年から週1日だけですが、自宅開業を始めています。医療以外の領域に活動の幅を広げていきたいと思っています。
松森 基子
ネパール大震災支援に1年計画で行っております。「ネパール災害支援スペシャリスト養成の為の教育プログラム」を立ち上げております。(医師、臨床心理士、社会福祉士25名参加しております)
中谷 三保子
9月高円寺清川病院(一般内科、消化器科、リハ科)が、増床し、111床となり、グループ総ベッド数は、667床となりました。
http://www.kiyokawahosp.or.jp/
村田 憲一
元気にほそぼそやっております。
李 一奉
2月より、院長職をすることになりました。今後とも、よろしくお願い致します。
溝口 知裕
この度、円メンタルクリニックの事務長に就任致しました。今後共、よろしくお願い致します。
川手 由起
紆余曲折を経て辿り着いた精神科
三宅浩司
今年度より後期研修医として入局致しました三宅浩司と申します。私は帝京大学医学部を卒業し、帝京大学医学部附属病院で初期研修を行いました。その後、同病院救急科・後期研修医としてER・総合内科を中心に2年間研修をし、今年で卒後5年目になります。
医学部を卒業した時点では精神科の道に進むことは全く考えておらず、一般的な身体的な問題に対処できるようにと救急科に入局致しました。様々な身体疾患を上級医の指導のもとに経験し、最終的には重症な患者さんの治療方針に関しても一人で任せて頂けるようになりました。
しかしそのような段階になっても、満足できず楽しめていない自分に気がつきました。「このままではいけない」と悩みに悩み、一時は医師を辞めることすら真剣に選択肢にした時もありました。その末に出した答えは、「身体科で満足できないのであれば、精神科の門を叩いてみよう」というものでした。初期研修でも精神科をローテートしなかったにもかかわらず、池淵先生は快く精神科で研鑽を積むことを受け入れてくださいました。本当に感謝しております。
実際に精神科で研修を開始した際は、これまで自分が身につけてきたことが何も通用しないことに面食らいました。上級の先生方や看護師、臨床心理士、薬剤師、PSWの方々にゼロから教えていただき、精神科での営みが朧げながら見えてきました。それと並行して、他科では感じたことのない充実感がフツフツと湧き上がり「求めていたのはこれだ!」と日々喜びを噛み締めております。
精神科の医療は樹木を育てるかのように成果が見えにくく、忍耐を強いられる部分が多いかもしれません。しかし精神科での医療ほど純粋に「臨床」を実践している分野はない、と自分を鼓舞しております。
まだまだ駆け出しの未熟者ですが、何卒御指導と御鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
自己紹介
中込翔
今年入局した中込翔と申します。内科では体を見るのに対して精神科では心を診るという特殊性に学生の頃より憧れをもていました。
帝京大学で初期研修し精神科の楽しさや奥深さに実感し当医局はとても雰囲気がよく仕事がしやすいと感じ入局しました。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
自己紹介
井川春樹
平成27年精神神経科に入局しました井川春樹と申します。
うつ病から統合失調症などの幅広い疾患を経験させてもらい、上級医の先生や経験豊富なスタッフに指導してもらいながら、なれないながらも貴重な体験をさせてもらっています。
個人的な抱負としては、うつ病に対してのrTMS療法に取り組んでいきたいと思っています。rTMS療法などの研究的な事にも取り組みつつ、臨床を学んでいきたいと思っております。
今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
自己紹介
佐藤研一
平成27年度より大学院生として精神神経科に入局させていただきました佐藤研一と申します。
平成25年3月に帝京大学医学部を卒業後、同大学付属病院にて初期研修を行い、初期研修では長期の研修をさせていただきました。
現在は関わる患者さんが増えるほどに精神科の奥深さ、難しさを感じているところです。そのような中、日々上級医からの熱い指導に加え、医局のどの先生方も惜しむことなく知識を与えてくださり、とても感謝しております。
また関係スタッフの方々明るくて、とても良い雰囲気の中で仕事をさせていただいています。
同期にも恵まれ、後は着実に実力をつけられるよう努力したいと思っている次第です。
今後とも、ご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
入局して
渡邊公明
新入局の渡邊公聡です。出身は北海道です。2010年に本学を卒業し、地元に戻って初期研修後、旭川医大第一内科に属していました。第一内科というのは古い名称で、今は呼吸・循環・神経・なんとか、という、ものすごく長い名前になっています。HPご覧ください。(http://www.asahikawa-med.ac.jp/dept/gsm/staffs.htm)その中の腎臓内科の一員でした。いまでも教授杯ゴルフコンペの誘いとか、○○セミナーのお誘い、場所、札幌市、などのハガキが帝京に届きます。かの医局では循環器が一番偉いので、最初はみんな心カテをやらされます。罵声を浴びせられる毎日。「帝京かぁ」と思われてんだろうな、と被害的に。一度、カテの日に「胃が痛くて」とウソをついて休んだことがありました。優しい指導医の先生からは試供品の余ったタケプロンやネキシウムをどっさりいただきました。その頃、第一子誕生。恥ずかしいお父さんだね、おまえのお父さんは。腎生検の手順なども懸命に覚えましたが、ちょうど関連病院だった初期研修した病院に飛ばされました。その病院の名は、深川市立病院といいました。HPご覧ください。(https://www.city.fukagawa.lg.jp/fukabyo/guide/guide1/i9tmv10000000vm2.html)そこでは循環・呼吸器内科の医師です!という気持ちで働いていましたが、認定医ですらありません。この流れだと、内科に適応できなくて精神科来たぜとなるところですが、私、学生1年生というかなり早い段階で、英語の時間に、翻訳すると「精神科医ニナルタメニ医学部ニ入ッタ」という趣旨のスピーチ、しております。また、前病院の看護師さんに、オレどうすっかなあ、専門が決まらないや、とこぼしたときに「悩んでるときって、たいてい心は決まってるんじゃないかしら」と言われ、そうだ、自分は精神科医になるはずではなかったか、と。それが今の妻、ではないです。私の妻はその病院の検査技師だったひとです。入局して、すみません。自分は今年で40になります。白髪がめっきり増えましたが、たいていの人からは、40には見えない、と言われます。
精神神経科学講座(板橋)メンバー
2015年
常勤医(13名)
主任教授・診療科長 池淵 惠美
教授・病棟医長 林 直樹
准教授・病棟副医長・教務担当 栃木 衛
講師・医局長 ・リエゾン緩和ケア担当 赤羽 晃寿
助教 金井 理恵
助教・外来医長 渡邊 由香子
助教(ER) 松村 謙一
助手 初瀬 記史
助手・大学院生 押久保 岳
後期研修医・大学院生 汐月 治実
後期研修医・大学院生 矢倉 朱緒
後期研修医 三宅 浩司
後期研修医 中込 翔
後期研修医 井川 春樹
後期研修医・大学院生 佐藤 研一
後期研修医・大学院生 渡邊 公聡
常勤職員
臨床心理士 海野 有希
作業療法士 納戸 昌子、吉田 久恵、
條川 佐和(リハビリ科所属)
小泉 由貴子
精神保健福祉士 中山 俊介
病棟薬剤師 御澤 勝将
医局秘書 島崎 咲紀
池淵教授室秘書 安永 敦子
非常勤教員
客員教授 安西 信雄、鈴木 幹夫
非常勤講師 青木 浩子、赤穂 理恵、
市川郁夫、漆原 貴子、
木部 則雄、徳永太郎
非常勤医師
伊藤 令、遠藤 眞実、坪倉 正明、篠原 隆、
永嶋 弘道、沼口 亮一、秦 孝憲、山口大介
非常勤職員
臨床心理士 岩田瑞穂、小林智子、橋本絵里子
保健士/看護師 菅 真理子(科研費)
編集後記
諸先生・諸先輩方におかれましては、益々御清栄のこととお慶び申し上げます。毎年のことになりますが、帝京大学精神神経科同門会が発足し、今年で14回目の同門会を無事開催する運びになりました。日本精神神経学会専門医制度も専門医機構への過渡期を迎え、教育連携医療機関の導入などがあり、多くの精神科医、スタッフの育成が課題になってきております。今まで以上に教育関連病院、同門会の諸先生方との結束・連携を強化し、日常業務等を円滑に運営していくのは重要なことと我々一同考えております。今後も会員の皆様にはさらなる活発な御意見を受け賜りたく、御指導・御支援の程を鞭撻下さるようお願い申し上げます。今回、名簿の編集も含め、秘書の安永さん、島崎さんを始め、医局の先生方にも編集の際には御手伝い頂きました。この場をかりて感謝を申し上げます。
なお、会員名簿につきましては、正確を期すように心がけておりますが、転居、勤務先変更、誤記、乱雑等がございましたら、医局、同門会まで御一報下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。また、人事往来、記事などがありましたら、当教室まで御一報頂ければ幸いです。
最後になりましたが、同門会会員、教育関連病院ならびに御家族、職員の皆様方の今後の御健康繁栄をお祈りし、編集後記とさせていただきます。
平成27年11月7日
帝京大学医学部精神神経科学教室同門会事務局
教室員一同 / 松村 謙一





